【2/2ページ】
 
練馬・生活者ネットワークニュース 区議会レポート 臨時号 2006年12月

 2008年度から、国の医療制度改革で75歳以上の後期高齢者の医療制度が新たにつくられました。各都道府県内の全ての市区町村で構成される広域連合がその運営を行います。練馬区では、高齢化により国民健康保険の保険料が毎年上がり続け、さらに毎年100億円近い税金が一般会計から繰り入れられています。
 しかし、今回の医療制度改革は、現在の国民健康保険や組合健保との関係がどうなるのか、加入者の保険料がどうなるのかという、大切な点が不明瞭で、健康保険制度の抜本解決につながるものとは思えません。また、その運営のための広域連合は、責任の所在があいまいになり、保険料を払う加入者の声を十分反映できるものにはなりません。


外環」区長意見は住民無視!

区は、8月に「外環の都市計画変更案」についてのアンケート調査をしました。ところが、回収数は4千余りで、半数近くはこの件を知らず、訪問も誘導的でした。これをもって区民意見とするのはあまりにも乱暴であり、さらに「意向」を「意見」にすりかえるずさんさも意図的です。
区長意見素案の説明会が3回開かれ、そこでは真剣に外環を考える区民から多くの意見がだされましたが、充分反映されていません。@外環本線を大深度地下で整備 A青梅街道インターチェンジは杉並が反対しているので練馬側に関越道方面だけへ出入りするハーフインターを容認するがフルインターを働きかけていく B天然記念物八の釜湧水池や青梅街道のけやき並木などの消失はやむなし 等の意見を都知事あてに出そうとしています。
現在でさえも大気汚染に苦しむ子どもが多い練馬区で、外環を通るクルマの排気ガスが沿線住民の健康や生活を悪化させるのは明らかです。区民の生命、健康をないがしろにしている区長意見を認めるわけにはいきません。


耐震助成は所得制限を明確に!

 民間建築物の耐震改修費の助成に関する陳情及び区の促進計画に反対しました。私たちは民間住宅の耐震補強することは大切と考えています。 
 そもそも、練馬区は阪神大震災以降も民間住宅は個人財産であり、税金による助成はしないとしていました。また、2006年に策定された新長期計画にものっていない事業です。
 なぜここにきて区は耐震促進計画の中で、助成事業をするのかはなはだ疑問です。

 今回の区の計画では、所得制限が明確にされておらず、年金生活の高齢者や低所得層には、この助成金だけで修理することはむずかしいと思います。また、高所得者層にまで、助成をするべきでしょうか。

 
 
【2/2ページ】
 
区議会(一般質問へ) 都議会・都政報告へ